• サピエンチア会事務局

サピエンチア会へのご意見、ご要望

「今は亡き(無き)母校と、今も活動する同窓会に思う。」


 私が英知大学へ入学したのは、創立(1962年)からまだ10年も経たない1971年でした。

英語が苦手という理由だけで、文学部西語西文学科(イスパニア語イスパニア文学科)を選択し、入学してから基礎イスパニア語(スペイン語と言うと訂正を受けていた)を学ぶのに日本に適した教科書が無いと言う事で、なんとアメリカの教科書、つまりイスパニア語の解説や訳を英語でしている教科書を使用する事が判明し大いに焦りました。

当時日本で唯一のカトリック教区立大学であり、関西で唯一のカトリック4年制大学であったと記憶しています。信者でも無いくせに、その「唯一」が少し嬉しくて自慢ぽく友人に話したりもしていたものです。

また、当時のキャンパスの雰囲気は、よく遊びに行った他校の雰囲気とは全く異なり、授業は高校時代より厳しく、遅刻で教室を締め出されたりもしました。代返なんか全く効かな少人数授業で、遅刻だけの為に定期試験の受験資格を喪失して単位が取得出来なかった事も数限りなく経験し、有る意味「え?これが日本の大学?」って思えるほどの厳しさがありました。

しかし、一方でそれにも勝る少人数大学の良さも有りました。

授業終わりには、皆食堂や食堂前の広場に集まり学科関係なく、先輩・後輩、そして短期大学で聴講生として受講されていたシスター達皆で語り遊んだものでした。

また、学生たちは遠慮なく教授棟へ出向き、先生方と語り、学び本当に学生時代を謳歌(ベタな表現で申し訳ない)していた様に思います。

イベント(大学祭や体育祭、弁論大会等)終了後にはお決まりのキャンプファイヤーがあり、飲み、歌い、語り、そこで芽生える恋も有ったと記憶しています。

閉(廃)校に近い年代で学んだ卒業生の皆さんには想像すらできない、狭いですが何処にも負けないおおらかな空間、昭和臭い大学像、青春像がそこにあったのです。

余談ですが、私の奥さんもフランス語フランス文学科卒の同学年同窓生で。必然として同窓生同士の結婚も他大学に比較して多かった気がします。

そして、そういった日常で、キャンパス内で行きかう神父様やシスター姿の先生方、事務所の皆さん、階段教室棟の入口の上から優しく見守ってくれるマリア様の姿、それらこそが大学そのものだったのです。重ねて言いますが信者でも無い私にとっても・・・


 その大学が様々な経緯の後、閉(廃)校となり、卒業生として帰る場所が、卒業生として語り合う場所が、卒業生として集う場所が無くなってしまいました。

喪失感や悲哀で一杯・・・なんて事は全く無いのですが、「寂しさ」だけは今も拭えません。有る意味、特殊な体験をした大学同窓生の中の一人ということかもしれません。

但し、大学が無くなったとしても履歴書(もう書く事も無いでしょうが)から「英知大学文学部西語西文学科卒業」は消えません。生きている限り何時までも何時までも卒業生としての誇りと、あのキャンパスを体験できたという、ほろ苦くもあり楽しくもある想い出は消えません。


今回、藤本会長より「同窓会への期待や希望」を語ってくれとのご依頼を受け、この拙い文章をキーボード入力している訳ですが、何を望めばいいんだろう?なんて迷いは全くありません。期待・希望としてはただ一つ!


「物理的な場所は無くなってしまいましたが、私のような甘ったれ同窓生が、帰れる、語り合える、集える場所であって欲しい。」


偶然私も現在そういった仕事に携わっている訳ですが、便利になった(なってしまった)現代では物理的にリアルで無くとも、デジタルの世界で思いがかないます。

語り合わなくとも一方的であれ近況や思いは伝わります。

更にもっと便利な事に最近では、WEBサイトだけで無く、SNS(Facebook、instagram、twitter等)なる便利なプラットホームが特殊な知識や能力抜き、バリアフリーで利用できます。

ソーシャルネットワークというその名の通り、卒業生としての繋がりをクモの巣のように張り巡らし共有する事が出来るのです。

もっともっとこれを活用し、集い、語り合いましょう!


 私達同学年の同窓会お世話係としてスタートし、その後毎年二回程度集い、食らい、飲み、語り合ってた仲間も、一人減り二人減り、三人が旅立たれました。

私も、今までの同窓生としての期間より、今からの期間の方が圧倒的に短いでしょう。

新たな、同窓生が生まれる事の無い現状では同窓生、同窓会会員は減少以外有りません。

しかし、その最後の会員が無くなるまでは、同窓会として卒業生達が、帰れる、語り合える、集える場所を提供し続けて欲しいと思います。

それは、今を生きる私達だけでは無く、天国に旅立たれた卒業生や先生方、食堂で明るく語りかけてくれたおじさん、優しかったおばちゃん、その他キャンパスで出会った皆が想い想われる場所であり続けて欲しいと願います。

具体的な事は何も望みません。

何故なら、同窓会を支えて下さっている(ボランティア)役員や会長、副会長の姿を何時も目にしているからです。皆さんの努力にこれ以上望むものはありません!

重ねて言います。

「望む事はただ一つ!同窓会としての活動、つまり我々卒業生が集える場所の維持、これだけです」


どうか、卒業生の皆さん!母校(英知短期大学、英知大学、聖トマス大学)を卒業した事を誇りに思い、大学を、友人を、先輩を、後輩を、そして先生方を想い続けて下さい。


1971年 文学部西語西文学科入学

難波 孝宏

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